どうもこんにちは、蝶捕銀糸です!
盲導犬ユーザーを見かけたことがある人は知っているかもしれませんが、ユーザーは盲導犬に指示を出す時英語を使います。
今回はその秘密を少しご紹介します。
盲導犬への指示の秘密
実は盲導犬に指示を出している
意外と知らない人もいて私も驚くことがあるのですが、盲導犬は自分で判断して歩いているわけではありません。
もちろん。車をよけたり横断歩道の前で止まったりということは、盲導犬が学習しているので自分で行います。
しかし、行きたいところに勝手に連れて行ってくれるわけではありません。
交差点でどちらに曲がるのか、どのタイミングで進み始めるのかということはユーザーが指示を出しているのです。
横断歩道を渡る時も横断歩道の前までは盲導犬がガイドしますが、盲導犬には信号の青と赤は見分けがつきません。
なので周りの音を聞いてユーザーが渡れるかどうか判断しているのです。
盲導犬は道は覚える
とはいっても、盲導犬も何度も同じ道を通ると道順を覚えます。
普段通いなれている道などはここの交差点は左に曲がる、ここの踏切を渡る、といったことを覚えてくるのです。
それでも、基本的に盲導犬は交差点では一度止まり、ユーザーの指示を待つのです。
盲導犬への指示は英語
英語は簡潔で覚えやすい
盲導犬の指示はすべて英語です。
その理由として、簡潔で分かりやすいというのがあります。
例えば、道をまっすぐ歩くとき、まっすぐ」、「直進」、「全身」など日本語はいろいろな表現があります。
そうなると盲導犬は訓練の時に混乱してしまい、なかなか指示が定着しないのです。
訓練中は「直進」と統一していても、いざユーザーさんのもとへ渡った時、なかなかとっさに「直進」と言えないのです。
しかし、英語なら「ストレート」です。簡潔で伝わりやすいですね。
ユーザーにとっても指示として覚えるので混同しなくて済むのです。
そのため、盲導犬への指示は英語なのです。
やっぱり盲導犬は賢い?
しかし、盲導犬と日常を過ごしていると、ついつい日本語の指示が出てしまうものです。
それを繰り返していくうちに盲導犬も学習してきます。
次第に「まっすぐ」という指示を「ストレート」と同じと学習し、どちらでもまっすぐ歩くようになるのです。
そういった意味では盲導犬も日本語と英語のバイリンガルになるんですね。
実は訓練所によって指示が違う
盲導犬が覚えている英語の指示ですが、実は訓練所によって違うのです。
歩き出すときの掛け声が「ゴー」のところもあれば、「フォワード」というところもあるのです。
盲導犬にとっては一生同じ指示なので大した影響はないのですが、ユーザーが盲導犬の持ち替えをするとき、訓練所が変わると一苦労です。
ちなみに、訓練所によって指示が違う理由は、ルーツが違うからです。
アメリカ圏がルーツならアメリカ英語、イギリス圏がルーツならイギリス英語、といった具合ですね。
まとめ
いかがでしょうか?
盲導犬とただ歩いているように見えても、実は裏でいろんな指示を出しているのです。
これも盲導犬とユーザーの強いきずながあってこそなのです。
街で盲導犬を見かけたら、ぜひユーザーの指示に耳を傾けてくださいね!
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